US-CPA(米国公認会計士)の転職先
こんにちは
代表の鈴木です。私は、Abitus(アビタス)という資格学校で、非常勤の講師をしています。
US-CPA(米国公認会計士)の資格を取得したいと考えている人に、アメリカの公認会計士になるために必要なUS-GAAP(財務会計)や、IRC(連邦税法)を教えています。
例えば、アメリカでは、年収が約100万円以上の人は必ず自分で確定申告をしなければなりませんが、日本では2,000万円以上の人はするというルールになっています。
日本では、自分がいくら税金を払っているかほとんどの人は知らないので、税金が何に使われているかにも興味を持たないことが多いですよね。
皆さんの中で、去年いくら税金払ったか、覚えていらっしゃる人いますか?
とか
日本で消費税が上がるときによく言われていたのが、「北欧諸国では消費税が25%と高いので、日本も上げるべきだ」という話だったのですが、そもそも北欧諸国では、誰がいくら税金を払っているかが公表されているので、日本とは全く違いますよね。
なんていう話をしています。
生徒さんと話していてよく思うのですが、ものすごく優秀な方が多いのに、ほとんどの方が保守的なのです。
アメリカの公認会計士の試験は、日本の公認会計士の試験と違って、広く浅く学習するので、私は個人的には、資格取得者は日本のベンチャー企業のCFO(財務責任者)の仕事をするのが一番向いているのではないかなと考えています。
しかし、ほとんどというか、全くその選択肢は皆さん持っていらっしゃいません。
基本的にUS-CPAを取得すると、大手の事業会社に入るか、大手の監査法人に入るのがゴールとなっています。
ベンチャー企業で働いている方も中にはいるのですが、消去法で仕方なくベンチャーに行く、という感じなのです。
しかし実際は、収入面でも労働条件の面でも、ベンチャーに進んだ人の方が大きなリターンを得ています。
CFOを必要としている会社はたくさんあるのですが、必要とされている人材は違う方向を向いている、という大きなミスマッチがあって、世の中は不思議だなと感じます。