転売ヤー、転売屋、ダフ屋、定価よりも高く売る行為について

転売ヤーというのは、数量限定発売などの商品を転売目的で購入し、インターネットオークション等のインターネットを介し高値で販売することを生業・趣味とした一般個人のことを言います。
彼らは商品を使うつもりが無いので、本当に商品を利用したい人からすると、購入金額を高くしている原因だとされて忌み嫌われています。
ダフ屋というのは、各自治体で迷惑防止条例という条例で規制されている行為です。
元々は暴力団の資金源を取り締まるのが主な目的だったのですが、最近ではミクシーの子会社が終了するなど、チケットの転売は取り締まりが厳しくなっています。
ミクシィ、チケット売買サイト終了へ 捜査受け継続困難
また、そもそも新幹線の回数券販売が無くなってしまうなど、転売屋が介在できるポジションが少なくなってきています。
消えゆく新幹線回数券 「時代終わった」金券店主の嘆き

retroにも、エルメスのバーキンや、ロレックスのスポーツモデル(デイトナやサブマリーナ)など、定価以上で売買されている商品を売りに来られるお客様がいらっしゃいます。
これらの商品を定価以上の金額で買い取って売ることは、転売ヤーと同じ行為なのでは無いかと、社内で問題定義がありました。

確かに、プレステ5を転売ヤーが売るのと、ロレックスを買取屋が売るのと、似た行為のように見えます。
しかし、以下の2点において、retroは転売ヤーとは違うと考えております。
1、そもそも、エルメス本店でバーキンを購入して、一般のお客様に売っているのでは無い
転売ヤーはソニーや小売店から定価で購入して暴利をむさぼっていますが、当社はあくまでも一般の購入者から購入しています。
もしメーカー本体から仕入れていたとしても、アメリカで100ドルで売っている商品を買って日本に持って来て200ドルで売っている人や、それを見てそのメーカーと交渉して日本総代理店の権利を得て、150ドルで売る行為は転売ヤーではなく、立派な輸入代理業となります。

2、当社は信用と時間を売っている
実際の所、当社はバーキンやロレックスの買取は他社に負けることが多いです。
こんなことを書いてしまうと自分たちの弱点をさらけ出すようで賛否両論ありますし、今後もこのままで良いと考えているわけでは無いのですが、エルメスやロレックスの正規店で買って、その日に買取業者を10社も20社も回って一番高く値を付けたところに売る、なんてことをしているお客様は、当社の想定しているお客様では無いのです。
買取業者は、同じように見えて各社それぞれターゲットとしているお客様の層と、戦略が少しずつ異なります。
エルメスバーキンとロレックスはどこよりも高く買い取る、というお店は、その他の商品で利益を得ている可能性が高いのです。
我々は、幅広い取扱商品について、買取金額と販売金額、そして我々が頂く手数料を明確にして、信用して頂いて末永くお付き合い頂けるお客様を大切にしています。
また、メルカリで売った方が得かもしれないが、自分でやりとりする時間がもったいないというお考えのお客様に、その作業を外注するという意味で手数料を頂いています。

ですから、結論的には、転売ヤーのお手伝いをしているわけでも無いので、今まで通り信用してもらえるようなサービスを提供していくことを再確認しました。
ただ単に転売しているだけだと、お客様に価値を提供できていないことになるので続かない、せどり、サヤ取り以外の価値を如何にして提供するかが問われているということだと思います。

ここからは余談ですが、そもそも、販売主体が売り方を改善した方が良いのではないかという意見もありました。
つまり、メーカーが商品を全てオークション形式で販売すれば、問題は全て解決するのでは無いかという議論です。

例えば、コロナはさざ波だと言って内閣官房参与を辞職した高橋洋一氏は、転売ヤーの壊滅方法は、メーカー側が商品の価格設定をオークションベースにすることと仰っています。
髙橋洋一チャンネル 第36回 実は簡単!転売ヤーの壊滅方法

また、ホリエモンも、ダイナミックプライシングという仕組みを使うことによって、渋滞や満員電車は解決できると主張しています。
堀江貴文「渋滞も満員電車も“たったひとつのソリューション”で解決できる」
ネットを上手く活用すれば、今までは難しかった価格を柔軟に変えることが出来ると言うのです。

ではこれが最近の話かというと、そうでもありません。
2021年大河ドラマの主人公渋沢栄一は、一橋家の米を、「入り札制」というオークション制度を導入することで、適正な価格で販売することに成功し、その実績が認められて、フランスへの同行へと繋がっていくことになります。
人生をひらく 渋沢栄一

2020年のノーベル経済学賞はオークションについての研究です
ノーベル経済学賞に2氏 オークション理論発展に貢献

こう考えていくと、商売とは奥が深くて、面白いものだなあと再確認できる良い機会となりました。