中古品のバイヤーへ転職するために必要なこと全部教えます
バイヤーと聞くとセレクトショップのバイヤーや海外を渡り歩いている華やかなイメージがあると思いますが中古品のバイヤーはちょっと違います。
私たちのお客様は売りたい物を持っているすべての方です。
中古品のバイヤーに転職するにはどうしたらよいか、どのような知識が必要なのか、実際中古品の買取バイヤーとはどのような仕事なのか、バイヤーへ転職する方へ必要な情報をお届けいたします。
中古品のバイヤーに転職するということ
買取と聞くと「買いたたく」イメージがあり、良く思わない人が多かったのですが、最近ではメルカリやヤフオクの台頭もあり、一般的なものになってきています。
新品の購入をする際にも中古品での販売相場を確認して、「いくらくらいで売れる」とわかった上で購入に至る傾向があります。それほど中古市場は身近になってきています。
中古品と一言で言っても、ジャンルはかなり幅広くありとあらゆるものが対象になります。
一般的には、
ブランドバッグ、ブランドアパレル、ブランド腕時計、貴金属、家電、家具、絵画、骨董品、楽器、ガジェット系
などなど、ここに挙げただけでも10種類のジャンルがあります。さらに一つ一つのジャンルに精通していかなければならず、新しい商品がどんどん発表されていきます。
バッグやアパレルであれば最低でも年に2回新商品が発表されますので、常にアンテナを高くして勉強をし続ける必要があります。
中古品の買取バイヤーはどんな仕事?
まず中古品のバイヤーへ転職するためにはどういった職種(仕事)なのか知る必要があります。
売りたい人から適正な金額で買取をする
というのがバイヤーの仕事です。
査定士、鑑定士とも呼ばれる
中古品の買取バイヤーは「査定士」や「鑑定士」とも呼ば、実際、商品を査定し鑑定するのでどちらの呼び名も正解です。
特にダイヤモンドやジュエリーの買取をするバイヤーは鑑定士と呼ばれる傾向にあります。
バイヤー、査定士、鑑定士など様々な呼び名があります。
商品知識だけではダメ
お客様が売りに来るアイテムが何かはわかりませんので、様々なジャンルの知識が求められます。
また、接客をする必要がありますので接客力も求められます。お客様に対する態度や対話スキル、立ち居振る舞いが買取につながるかどうかに大きく影響してきます。
買取金額というのはある程度のレベルになると、さほど変わるものではありません。決め手はバイヤーの接客態度やお客様を尊重した対応が出来ているかどうかにかかっており、売りたいと思ってきているお客様に対して背中を押し、このお店で売りたいと信頼されるかどうかで決まります。
また、中古の販売相場を知らないお客様にどのように買取価格を納得していただくか、というところもバイヤーの腕の見せ所です。
お客様の多くはブランドのブティックや正規店にて定価で購入されている方が多く、中古の買取価格をそのまま告げるとびっくりしてしまう方が少なくありません。
例えば定価30万円で購入したバッグが、きれいな状態であっても買取価格は10万円以下になることがほとんどです。中古市場で人気のルイヴィトン、シャネル、エルメス以外だとさらに下がってしまう可能性が高いでしょう。
バイヤーが買取価格を決めるときは中古の販売価格を基準にしているので、中古市場で需要がないものはどんなにきれいでも買取価格が低くなってしまいます。
ここをお客様にどうやって納得していただくかが極めて重要です。なぜなら、中古市場での価値をお伝えして、ご提示している買取価格が低いものではないということを納得していただかない限りお客様は売ってはくれないからです。
どんなに説明してもすべてのお客様が納得してくれて、売ってくれるわけではありません。中古相場を知って使い続けるという選択をされる方もいらっしゃいますし、他のお店を見比べてみたいという方もいらっしゃいます。
バイヤーは、100%確実に買い取れるわけではありませんが、常にお客様に納得してもらえるような対応をし続ける他ありません。
本物か偽物か見分けられるスキルが必要
あとは、偽物を見分ける真贋力が必要になってきます。
特にブランド品などに多いのですが、偽ブランドを買取依頼されたときにしっかりと本物と偽物を見分ける力をつけることです。
偽物に価値をつけることはバイヤーとしてやってはいけないことですので、日々勉強していく必要があります。偽物の技術も巧妙になってきてるので、難しいものもありますが、必ず見極めなければなりません。
バイヤーには総合的なスキル、経験が求められる
バイヤーに必要なものは、知識、技術はもちろんのこと、
お客様のから信頼され、背中を押せる接客力
新しい商品にも古い商品にも対応する商品知識
偽物を見極める真贋力
最新の買取価格をおさえたトレンドの把握
などが必要になってきます。
バイヤーの面白さ、やりがい
中古品のバイヤーへ転職した場合の仕事のやりがいや面白さはどこにあるのでしょうか。
君に売りたいと言われる
バイヤーをやっていると多くのお客様との出会いがあります。何度もリピートしてくれる方とはコミュニケーションがだいぶ取れており、人となりも知った仲になることも少なくありません。
中古品の買取というとイメージが良くなく、だまされそうという思いを抱いている方がいるのも事実です。そんな中で誠心誠意対応させてもらって信頼を勝ち取り、他の誰でもない「君に売りたい」と言っていただいたときはこの上ないやりがいを感じることが出来るでしょう。
優れたバイヤーほど自分の顧客をたくさん抱えています。
予想した価格で売れたとき
バイヤーは仕入れをして販売をして利益を得ます。仕入れをする段階でいくらで売れるかを予想して買取金額を出します。
その買取金額と販売金額が的中したときはうれしいものです。もちろん中には間違ってしまうこともあるのですが、その頻度を減らし、ズレる金額を少なくして、目標値を目指します。
たまにすごく利益が取れてしまうこともあります。これは実はあまりよくありません。本当はもっとお客様に還元できたはずですので、そこまでしっかり予想できなかったことを反省するべきなのです。
バイヤー転職への道
バイヤーとして転職をしようと決めたら、絶対成功させたいと思います。
何を成功とするかにもよりますが、金銭面、待遇、役職、やりがい、など自分の価値観を満たす転職が出来たならばそれは成功したと言えるでしょう。
転職が成功するバイヤーもいると思いますが、中には失敗するバイヤーもいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
転職が成功するバイヤーと失敗するバイヤーの違い
転職が成功するバイヤーというのは、自分の考えをしっかり持っている人です。自分の考えを持っていると会社の方向性と自分の考えが合っているかどうかを見極めて会社選びをすることができます。
また、成功率を上げるためにはプラスαが必要だと考えます。例えば特定のジャンル、ニッチなジャンルに詳しい、ITに強い、語学が堪能といったバイヤースキル以外に何か持っていると強いと思います。
失敗するバイヤーは自分の考えを持っていない人です。例えば高い給料だけを求めて、企業研究をしっかりせずに入社してしまうと、入った後に「こんなはずじゃなかった」とすぐにまた転職活動をする状況に陥ってしまう可能性が高いです。
バイヤーの転職先として選ぶべき会社
バイヤーの転職先としては、大きく分けると大手企業とベンチャー企業に2種類に分けることができます。
どちらも一長一短がありますので、どちらが良いということはありません。
大手企業
大手企業には多くの経験値があり、優れたバイヤーがたくさんいるので教えてもらうことができます。知識ゼロからスタートする場合は仕事しながら、基礎から勉強していくことができます。
ただ懸念点としては、埋もれてしまう可能性があります。人数も多く出世の道は険しいかもしれません。また、やれることも限定しがちで、販売だけ、買取だけといったようにそれ以外のことには関われない可能性があります。
ベンチャー企業
ベンチャー企業は歴史も浅く所属する社員の人数も少ない場合が多いです。
その中で自ら学んでいく姿勢が求められ、社内での運用ルールなども自分たちで決めていく必要があります。会社としての経験値が浅いので、待っていては成長出来ませんが自ら求め、動いていく人であれば成長スピードは速いでしょう。
また求められることも多く、買取以外にも経理の仕事や人事、ECサイト、マーケティングなどあらゆるものに関わることが出来るのもベンチャーの特徴です。待ちの姿勢の方は向かないかもしれません。
バイヤーとして成長するために必要なこと
バイヤーへ転職したら、いち早く戦力となり、お客様の役に立つ存在になってほしいと考えています。
そこで必要な素養3つをお伝えしておきます。
1.常に学ぶ姿勢
次々と発表される新しいアイテムについていかなければいけませんし、古くて数が少ないアイテムについても知っていないといけません。
1人ですべてを理解するのは難しいですが、詳しい分野の方に教えてもらう、または先輩に教えてもらいながら成長していく必要があります。
2.素直である
業務を行う中で注意されることは多々あります。教えてもらうこともたくさんあるでしょう。
その中で、素直に聞くことが出来るかどうかはとても大事なポイントです。教える側も素直に聞いてくれる人にはたくさん教えたくなるものです。
特に業務経験が浅い場合は、まずは受け入れて自分で確認してからでも遅くはないでしょう。
3.感覚が大事
「感覚」という表現が適切かどうかわかりませんが、何度も査定をしていると相場を覚えてきます。同じものばかりを対応していれば問題ないですが見たことがない商品の対応をする場合もあります。
その場合は、相場を調べる中で近しいものや世の中のトレンドなどを参考に「だいたいこのくらいの金額」といった感覚で金額を出すことになります。
ただ、適当に出すのではなく何千何万商品を見てきた中での感覚というものが大事になってきます。その感覚を養うには数多くの経験が必要になってきます。人より多く査定をこなし、人より多くコピー品に接し、人より多く接客をする。その中で助言をもらいながら自分なりの感覚をつかみ、正しいという確信を得ていかないといけません。
バイヤー転職のまとめ
中古品のバイヤーへ転職するには、どういう会社に入り、どういう環境で仕事をするのか、というのが非常に大事です。
成長させてくれる環境があるのか、自分のやりたいことと方向性が合っているか、人の役に立つサービスを提供しているのか、ということをしっかりと調べておく必要があります。
retroにはその環境が揃っています!ベンチャー企業なので成長できる環境は常にありますし、新しいチャレンジもしていかないといけません。世の中や人々に役に立つサービスにするために日々奮闘中です。
ただ、一番大事なのは、自分自身が成長し「これがやりたい!」といった確固たる決意があるのかどうかだと思います。
そんな決意がある方、少しでも気になったらぜひお話しましょう!あなたのやりたいことを聞かせてください。